思えば遠き日結った髪も。
殺めないでと
憎しみで一杯の光景を睨み返して
その塊を果敢に解くのさ
「夢を見る拙さか」麗しき寝顔に問う
覚悟がないから
一緒に生きる場所は遠くへ
流そうよ
そもそもそんなものが
あったわけではないので
必要も無い約束だけを
君としたい
焦がした胸が
すべてを破壊するなら
嘘ばかりの時間に
嘘だけを話そう
頬をなぞる君の指が
恋しい
なぞられた首筋を
自分で触ると
君の匂い
あの淡い皮膚と薄い光を
いまも欲してる