いくつ最後のくちづけを交わせば ぼくらは終われるの
君がつけた傷の
瘡蓋を剥がして
何度も何度もなぞるけど
感触も痛みもどこかホンモノじゃないんだ
汚していいから愛してよ
-------
肌がボロボロになって
体が浮腫み出して
吐き気が酷い。
仕事を頑張ってるからだよ、
と言ってくれますか。
あのね
甘やかして欲しいのはね
君だけになのにね。
あいたいと言えば
すぐに来てくれて
すぐに抱き締めてくれて
すぐに優しくしてくれる柔らかな肌を
求めてしまう事は
悪いことですか?
君が押し潰してくれる筈の
私の心や身体を
抱くのは違う腕。
頬に触れるのは君の硬い黒髪じゃない。
君以外はみんな黒髪じゃない。
ただただ、柔らかな髪ばかり。
抱かれている間
ひたすら思うのは
隙間からこぼれてる。