いくつ最後のくちづけを交わせば ぼくらは終われるの


君がつけた傷の

瘡蓋を剥がして

何度も何度もなぞるけど


感触も痛みもどこかホンモノじゃないんだ

汚していいから愛してよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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肌がボロボロになって

 

体が浮腫み出して

 

吐き気が酷い。

 

 

 

 

仕事を頑張ってるからだよ、

 

と言ってくれますか。

 

 

あのね

 

甘やかして欲しいのはね

 

君だけになのにね。

 

 

 

あいたいと言えば

 

すぐに来てくれて

 

すぐに抱き締めてくれて

 

すぐに優しくしてくれる柔らかな肌を

 

求めてしまう事は

 

悪いことですか?

 

 

 

君が押し潰してくれる筈の

 

私の心や身体を

 

抱くのは違う腕。

 

 

 

頬に触れるのは君の硬い黒髪じゃない。

 

 

君以外はみんな黒髪じゃない。

 

 

 

ただただ、柔らかな髪ばかり。

 

 

 

 

 

 

抱かれている間

 

ひたすら思うのは

 

 

 

隙間からこぼれてる。