骨の髄まで染め抜かれた女をご覧なさい。

 

泣いたら何だつて

此の白い手に入りさうで


答へなら純粋だ

 

 

惹かれ合つてゐる


こんな風に君を愛する

多分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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足が痛くて

身体を動かす事が苦しい。

 

 

 

感情がどうなっている?

 

悔しさ、悲しさ、悔しさ、喜び。

 

悔しさ、悔しさ。

 

寂しさ。

 

合っていますか?

 

 

これで、合ってると、言ってくれますか?

 

 

君は。

 

 

 

 

 

 

12時間立ちっぱなしの仕事は

脳も12時間フル稼働で

心の動きなんて12時間以上みたいです。

 

 

 

新しい色々な事を飲み込んだり

 

顔から吐き出したり。

 

 

新しく入った若い子が二人います。

 

 

待ち望んだ、

 

私の思う、

 

私の店の上も思う、

 

"アパレルとして成立"している、子たちです。

 

 

 

可愛い。

 

大切。

 

久しぶりに思った。

 

 

2年ぶり、です。

 

大切、守ってあげたい、です。

 

 

 

そんな話を君にしたくて

 

君の腕の中でしたくて

 

君に会いたい。

 

 

 

どれだけ酔っ払って

 

次の日後悔する様な相手に

 

ワガママをぶつけたりしても

 

君に電話はかけてない。

 

 

どれだけ後悔したとしても

 

君以外は君以外だよ。

 

 

 

ただ、それだけ。

 

 

だって

 

どうせ後悔するなら、君じゃ嫌だ。

 

 

 

君だけは失えない。

 

 

 

"私"

 

 

欲しい、と望む

 

"君"

 

だけ。

 

 

絶対に失いたくない。

 

 

 

代わりを探すのは

 

馬鹿みたいだけれど

 

そんなに悪くないんです。

 

 

 

どうせ間違うし

 

どうせ君じゃないから。

 

 

 

君に迷惑を掛けないで済む。

 

君に愛されたままで済む。

 

 

 

過信ですか?

 

 

 

声がききたい、です。

 

 

 

でも

 

 

うしないたくないから

 

 

あいしていてほしいから

 

 

心を踏み潰してでも

 

感情を捻じ曲げるんです。

 

 

今日も、明日も、ずっと。

 

 

ずっと。

 

 

ずっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

"新宿にいるけど。"

 

そう、言える時までは

 

 

 

心を踏み潰して

 

感情を捻じ曲げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だって

 

 

逢えないなら

 

 

欲しがっても意味ない、んでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの

 

いつも眉間に皺を寄せた眼が

 

一瞬だけ綻んで笑う目尻の皺。

 

 

 

"幸せな人は目尻がこうなるんだ"

 

 

そう言っていたね。

 

 

 

外では

 

鋭くて

 

悲しげな

 

無機質過ぎる

 

あの眼が

 

 

私を抱き締める時は

 

三日月みたいに

 

弧を描いて

 

黒目を失う。

 

 

 

 

なにをそんなに

こわがっているの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえ、そろそろあいたい。

 

 

 

そう思ってるのは

 

きっと私だけじゃないことが

 

"それだけ"が

 

私の生きるなにか。

 

 

 

彼氏は具合が悪いとか言って

 

心配させたいようです。

 

 

 

私は

 

 

本当の本当の私は

 

 

 

君に

 

 

君だけに逢いたい。

 

 

 

 

 

はやく

 

ぜんぶ

 

君の腕で

 

押し潰して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、ここからは一人で行ける。

 

 

幼い日に覚えた悲しみが

「今も忘れられない」と打ち明けてくれた

 

過去の傷でさえも
愛し過ぎたから

気持ちが伝わりすぎて


壊れないように

消えないで
そう手を繋げば良かった

 

 

 

 

 

 

 

------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切な仲間が一人。

子宮ガンになりました。

 

 

無理をして

体力も気力も限界の底の底まで

使い切りながら

 

 

それでも

 

笑いながら

ただひたすら努力を重ねて

"前向き"に仕事をするヒト。

 

 

そんな彼女に嫉妬した日もありました。

 

 

美しくて

 

前向きで

 

輝いている彼女は

 

いつも、とてもとても強くて

 

嫉妬する事が恥ずかしくなるほどに

 

外見だけじゃなくて

 

全てが美しいヒトで。

 

 

 

歳下の上司なのに

 

きちんと私を敬い

 

そして可愛がってくれる彼女が

 

私は大好きで。

 

 

 

その知らせを聞いた時、

 

彼女から直接聞けなかった悲しみと

 

その、病気という現実の重みに

 

私は耐えられる事が出来ず。

 

 

 

自分の弱さ、故だったのかな。

 

何も分からなくなりました。

 

 

自分の感情も、これから先も何もかも。

 

 

 

その時

 

彼氏でも他の誰でもなく

 

君という存在の

 

君の腕の感触を思い出して

 

心が収まるのを待ちました。

 

 

 

君以外いなかった。

 

 

脳の記憶のなかの

 

ぼんやりとした空気の中の

 

君の体温。

 

 

忘れかけていた記憶の端を

 

辿った。

 

 

 

 

ただ現実、

 

君に言ったら

 

"どう"

 

なるんだろうと考えた一瞬の後。

 

 

 

 

 

 

私は違う番号に手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

すぐに来て抱き締めてくれた

 

君とは全く違う優しい瞳の

 

君の腕じゃないぬくもりは

 

 

 

ちゃんとあたたかった。

 

 

 

 

 

 

私はきっともう大丈夫だよ、と

 

目の前のやわらかい髪を撫でながら

 

 

君を思った。

 

 

 

 

 

 

 

ひとつだけ

 

驚いた事がある。

 

 

 

 

君じゃない腕は

 

君より何歳も若い腕は

 

 

今までのどの時よりも

 

私を強く抱いたんだよ。

 

 

目の前で揺れる柔らかな明るい髪が

 

なんとなく不釣り合いに思える程。

 

 

 

そしたらね

 

気付いたら

 

私は

 

涙を流しながら

 

彼に抱かれてた。

 

 

 

 

 

やっと泣けた場所が

 

君じゃなかった。

 

 

 

 

なんで?

教えてはくれないよね。

 

more...

「会えない時間は決まって
"好き"と"不安"が膨らんでいく」


そんな事言ってあなた
眠そうに目を擦る

 

 

 

-------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丈夫。

 

 

仕事も彼氏との事も何もかもうまくいってる。

 

 

今度の夜の予定も

埋まったよ。

 

 

 

私はまた、君に連絡してしまうのでしょうか。

 

 

 

今度の連休は、他のひとと過ごすよ。

 

予定は埋めたよ。

 

 

 

ちゃんと

 

埋めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酔った頭で思い出すのは

 

君の熱。

 

 

君の悲しそうな横顔。

 

 

 

 

 

ごめん。

 

あいたい。

 

 

あわない。

 

あいたい。

 

 

 

悲しませるね。

 

悲しませられてる分、同じだね。

 

 

 

さわりたいよ。

 

 

 

君はどう?

 

 

 

 

感触も痛みも本物じゃない。

 

君の代わりには誰もなれない。

 

 

抱き寄せる腕や匂い。

 

重なる掌の圧。

 

頭の上から降る言葉。

 

啄ばまられる唇の合わせ方。

 

身体を揺する熱の動き。

 

 

 

なにもかも

 

 

なにもかも

 

 

君だけが違う。

 

残り方が違う。

 

 

 

あれが何より欲しいのに。

 

手を伸ばしても掴んでくれない時は

試されてる気がする。

 

 

それがとてつもなく悔しいから

他の人を手を握る。

 

腰を引き寄せられれば

委ねてしまえる。

 

 

 

"代わりにはならない"

 

その事実を

何度も何度も頭の隙間で

反復しながら

 

目の前にただ存在する首元に

腕を回す。

 

君とは違う

ぬくもりに微笑みに

時間を飲み込まれさせていく。

 

 

 

 

髪に口付けられると

 

額に口付けられると

 

頬に口付けられると

 

中に口付けられると

 

 

君の唇の感触を思い出して

 

思わず笑ってしまう。

 

 

君の髪は黒で硬く。

 

さっき目の前で触った髪は私と同じ色で

柔らかく。

 

私を抱き寄せる力は君よりも強かった。

 

私を包む腕は君よりも大きかった。

 

 

 

 

 

 

 

 また、ちがった。

 

 

 また、まちがえた。

 

 

 おもわず、わらってしまう。

 

 

沈黙だけが正しいと言った横顔。

 

痛みが

どこまでも残るよ。

 

 

 

甘えていいよ、なんて

何の為?

 

 

君じゃない君の言葉。

 

私より年下の、君よりずっと年下の君の言葉。

 

君は言葉じゃないね。

 

君は言葉じゃなかったね。

 

 

 

 

君は私を上手に甘やかして

 

すべてを溶かしてくれたね。

 

 

 

 

あいたいよ。

 

 

 

 

 

 

 

君が付けた瘡蓋を剥がして。

気が付いたら君のベッドにいた。

 

酔ったままに

君の部屋まで来たのは覚えている。

 

 

"今夜は一緒に過ごせると思ったのに。"

 

くだらない台詞を吐く

 

くだらない存在の

 

ただただ、埋め尽くすためだけの

 

君の代わりの君の手を離して。

 

 

タクシーに乗って、君の部屋へ向かった。

 

 

呼吸が

 

やっと出来たと思った。

 

 

 

君の腕の中だった。

 

 

 

 

 

好き放題に

仕事の愚痴を放り投げて横たわる私を

抱き寄せながら

 

俺の話には興味ないんでしょ?と

言われたのも

 

覚えている。

 

 

 

そのあとはもう覚えてなんかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて勿体無い事したのかな。

 

 

 

そんな四日前の話。

 

 

ここなら邪魔されずに。

 

真夏の夜。

 

汗で額に張り付いた私の前髪を

指で梳いてキスを落とす。

 

それから少し笑った君を

私は下から見上げていた。

 

重なり合っていた時間は

どれだけの長さだっただろう。

 

不自然な程、長い時間で

君は私の奥に触れた。

 

 

もし、永遠なんてものが存在するのなら

きっとあれがそうだった様に思う。

 

 

永遠だった、という表現自体が

間違っている様な気もする。

 

けれど、

 

あの終わらない感覚は

 

ずっと

時間が反芻されている感覚は

 

永遠だった、

 

としか思えない。

 

 

 

身体の芯が

何処にあったのかを初めて知った。

 

骨が軋む音が

自分の身体の華奢さを教えた。

 

泡立つ肌が

優しく指でなぞられる度に女の肌だと思った。

 

肩に口付けられた圧が

愛しい程に苦しかった。

 

 

 

 

 

熱で浮かされた、様に

 

何度も

 

何度も

 

何度も

 

 

奥が揺さぶられていくから。

 

 

 

 

 

 

 

"もう、戻れない"

 

 

 

そう思った。

 

 

 

 

 

 

心が

 

勝手に泣いていたから

 

 

私は

 

君の身体を強く抱き締め返したんだ。

 

 

 

 

何倍も

 

何倍も

 

きみの心が泣いていた気がしたから。

 

 

 

 

 

 

永遠、だった。

 

 

 

泣いていた。

 

 

 

君を抱きしめた。

 

 

 

私の奥を執拗な程に求めていた君を。