いくら消そうとも頭の中には君のことしか出てこない。
花のように儚いのなら
君の元で咲き誇るでしょう
そして笑顔見届けたあと
そっとひとり散って行くでしょう
鳥のように羽ばたけるなら
君の元へ飛んでいくでしょう
そして傷を負ったその背に
僕の羽を差し出すでしょう
あたまのなかで
思い描いていたものと違う感覚。
それすら
言葉遊びのような気さえする。
ただひたすらに
前だけを見据えて
揺るがない
あの瞳。
力強いあの目の奥に
捉えられたかった。
たったの一瞬。
一秒にも満たない一瞬でいい、
あの熱の中に
埋もれてみたかった。
君が生きる世界。
君の見ている世界。
いとしくて、しかたがない。