君が付けた瘡蓋を剥がして。
気が付いたら君のベッドにいた。
酔ったままに
君の部屋まで来たのは覚えている。
"今夜は一緒に過ごせると思ったのに。"
くだらない台詞を吐く
くだらない存在の
ただただ、埋め尽くすためだけの
君の代わりの君の手を離して。
タクシーに乗って、君の部屋へ向かった。
呼吸が
やっと出来たと思った。
君の腕の中だった。
好き放題に
仕事の愚痴を放り投げて横たわる私を
抱き寄せながら
俺の話には興味ないんでしょ?と
言われたのも
覚えている。
そのあとはもう覚えてなんかない。
なんて勿体無い事したのかな。
そんな四日前の話。